今回の記事は、僕が大半の市場参加者と考え方が違うところかもしれません。
僕はパフォーマンスにとてもこだわります。
それは勝ちたいという気持ちがもちろん一番です。
でもそれとは他にこんな理由もあります。
僕は元々、パチンコやスロットをしていました。
とはいえ仕事の片手間にお小遣い稼ぎをしていた程度で、それで生計を立てていたわけではありません。
ですが、勝つための仕組みは理解していると思います。
そしてそれは株に共通することも多いのです。
まず、パチンコとスロットの違いについて簡単に説明します。
パチンコは一般的に1玉4円で、1000円で250玉を買って(厳密には借りて)プレイします。
真ん中の抽選スペースに玉が入れば当たるかどうか抽選されます。
ここで重要なのは、誰がどの台に座っても、同じ機種であれば当たる確率は同じです。
(今は当たる確率が違う機種も出てるみたいですが)
ある機種のスペックです。
見るのは大当たり確率のところですね。
誰が打とうが玉が入れば1/319.7の確率で当たります。
じゃあどうやって勝つのかと言えば、抽選回数に差をつけるのです。
サイトによっても微妙に違いはありますが、このボーダーというのがトントンラインと思っていただければ。
4円で借りた玉を4円で交換してくれるいわゆる等価交換の店なら、1000円で平均18.6回転回れば(抽選口に玉が入れば)トントンですよと。
4円で借りた玉が交換の時は2.5円で計算されるいわゆる換金率の悪い店なら1000円で23回転回ればトントンなわけです。(6時間遊戯の場合)
これ以上回る(真ん中の抽選口に玉が入る)のであれば、その台を打ち続けたら常に期待値はプラスなわけであります。
スロットの場合パチンコと違うのは、1000円でできる抽選回数が変わるわけではなく(厳密には少し変わるが割愛)当たる確率に差をつけてあるのです。
いわゆる設定と言われるものですが、当たる確率が1と6では全く違うので、単純に当たりやすいと勝ちやすいのでわかりやすいですね。
機械割というのがいわば期待値なので、設定3からは打てば打つほどプラスになるわけです。
(厳密には換金率の影響も受けますが)
まとめると、パチンコは当たる確率は同じだけれど、抽選回数をいじることでマイナスになる台とプラスになる台とを分けている。
スロットは抽選回数は同じだけど、当たる確率に差をつけることでマイナスになる台とプラスになる台とを分けている。
でもたとえば設定1でも、1回転目に当たることもあるわけです。
じゃあその人がずっと勝てる勝ち組なのかといえばそうとは限らない。
結局は長く打てば打つほど台の実力に収束するわけです。
なので試行回数を増やすことが、本来の実力を出すためにとても大事なことなのです。
長くなりましたね。
ここから先は株式投資に当てはめて考えていきます。
疲れた方は休憩してから続きを読んでください笑
ではいきます。
株式投資でも私は期待値を常に考えます。
言い方を変えれば再現性でしょうか。
この場面、同じ買い方や売り方を何度も何度も繰り返したとして、どれくらいプラスなのか、ということです。
パチンコやスロットは参加者平均は大きくマイナスのマイナスサムです。
株式市場はプラスサムですね。
なので当然株式市場の方が勝ちやすいわけですが、株式市場がパチンコやスロットに負けている点は期待値の算出が極めて難しい点にあると思います。
なぜならパチンコならこれ以上回れば、絶対に長期的にはプラスになるという答えが出ているのです。
なのでそのプラス台の発見が極めて難しいですが、今打ってる台が期待値プラスなのかどうかはすぐに分かります。
一方で株式市場は同じ場面、瞬間というのは一度たりともなく、常に刻一刻と状況が変化する中で、果たして正解なのかどうなのか。
答えは教えてくれません。
あるとするならば一つ。
結果でしかないのです。
同じ企業でプレイしたとしても、期待値がその瞬間瞬間で変わるのです。
上と下の確率は何%ずつなのか。
下の場合はどこまで落ちる可能性があるのか。
上値余地はどうなのか。
刻一刻と変わる中で、答えの見えない深海でただ一人自分を信じて期待値を弾き出すしかないのです。
そしてその一つの行動に対する答えは永遠に分かりません。
本当に上がる確率が70%あったのに30%を引いただけかもしれません。
続ければプラスだったのに不運の連続で見限ってしまうかもしれません。
そしてそれに気づくこともないかもしれません。
なので株式投資とは、自身で仮説を立てて、ただひたすらに試行回数を重ねて収束させるしか答えは出ないのだと思っています。
さらに市場にはターンがあります。
上げ相場に強い手法のターン。
下げ相場に強い手法のターン。
方法も様々で、短期や長期、ファンダやテクニカルに参加者心理も影響します。
様々なものが絡まり合うので、たとえば1年経ってパフォーマンスを比べたとて、パフォーマンスのいい人が優れた投資家とは限りません。
株式市場において、実力に収束するには1年という期間はあまりに短いのです。
でも様々なターンを繰り返して10年20年と時を重ねるごとに、その人の実力にパフォーマンスは収束すると信じています。
一年ダメだったから、一年良かったから。
そんなものに絶対的価値はありませんが、でも結果が正解を教えてくれると信じる私には、パフォーマンスがいいに越したことはないのです。
毎年少し地合いの雰囲気が違う中で、その年のパフォーマンスがいいということは、
また一つ正解に近づいたね。
と相場から言われているような気がするのです。
去年も今年も来年も。
同じことをコツコツと繰り返して、時間が経った時に正解と言えるだろう投資は何か。
それを探していつゴールが見えるのか分からない旅をしているのです。
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